辛いダイエットは嫌だ、運動するのもめんどくさい。そんな楽して痩せたいという人の間で人気なのがダイエットサプリですが、ダイエットサプリと一括りにいっても代表的な効果のもので、脂肪燃焼、吸着排出、脂肪orカロリーカットがあります。
このページでは数あるダイエットサプリの中でも『吸着排出系サプリ』の特徴、摂取方法、効果について解説します。
吸着排出系サプリ
吸着排出系サプリとは、摂取することで体内の塩分や脂質、コレステロールなどの体内で余分な成分を吸着して体外に排出するものや、腸内環境を改善してくれお通じが良くなる効果が期待できるものがあるといわれています。
他にも、体に有害な物質や老廃物のデトックス効果も期待できるとされています。
不要なものを体内に溜め込まず体外に排出する手助けをしてくれるサプリを一括りで吸着排出系サプリと呼んでいます。
吸着排出系サプリに効果なし!?
厚生労働省は、平成16年12月8日付けで「脂肪を包み込んで体外に排出する」そんなタイプのダイエット食品について、それらの宣伝等を禁止する旨の通知を関係各所に出しました。
件名は「体外排出によるダイエットを謳う食品に関する広告等の禁止及び広告等適正化のための監視指導等に関する指針」です。
具体的な内容は「食事により摂取した脂質、炭水化物等の体内吸収を阻害し、体外に排出できる」というダイエット食品について、実際に動物実験でその効果を確認したところ、その効果は確認できなかった。このため、虚偽誇大広告等を禁じた健康増進法第32条の2に違反するので、監視指導を強化しなさいという内容です。
しかし、有効とされる成分が含まれていないわけではなく、全くの嘘にはならないので販売が禁止されているわけではありません。
但し、『有効とされる成分が含まれている』と『ダイエット効果がある』は別の話です。
吸着排出系サプリに含まれる代表的な成分
先に話した通り、厚生労働省は吸着排出系サプリメントは『効果は確認できなかった』と発表しましたが、過大な広告の吸着排出系サプリメントを否定したのであって有効とされる成分自体を否定したのではありません。
下記の有効とされている成分を摂取することにより体質によっては効果があるかもしれません。
腸内のバランスが崩れて悪玉菌が増えると、腸内がアルカリ性になり毒素が作られます。すると、活性酸素の発生によって、便秘や下痢の原因になり、他にもニキビ、肌荒れ、肌の老化を促進します。一方で、善玉菌の量が多いときは、腸内は酸性が保たれています。乳酸菌は、腸内で乳酸をつくり、酸性に保つという特徴があるため、腸内環境を整える効果が期待できます。特にガセリ菌は、消化液の影響を受けにくく、腸内に長く留まる性質があり、腸内の酸性化によい影響を与えます。
体脂肪には、皮膚の下に溜まる「皮下脂肪」と、内臓のまわりに付く「内臓脂肪」の二種類があります。肥満は、体の脂肪組織が炎症を起こしている状態です。ガセリ菌から分離培養された「ガセリ菌SP株」は脂肪組織の炎症を抑える働きがあるため、内臓脂肪を減らす効果が期待できます。消化液の影響を受けにくく、腸内に長く留まる性質があり、ヨーグルトなどで簡単に摂取することができます。
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があります。共に排出能力(お通じ改善)に優れていて、多くの生活習慣病予防に期待できます。また、満腹感を得られやすいことや、脂肪の吸収抑制の効果も期待できダイエットや美容にとって、決して欠かせない有用な成分です。「水溶性食物繊維」は果物、野菜、海藻、コンニャクなどに多く含まれ、「不溶性食物繊維」は雑穀や豆類、キノコ類、エビやカニの殻などに多く含まれています。
キチン・キトサンには、食事中のコレステロールの吸収を抑える効果が期待できます。動物実験では、コレステロール吸収阻害とともに、脂肪やコレステロールの吸収を促進する胆汁酸(肝臓で作られ胆嚢から分泌される胆液中に存在します)を吸着して、脂肪やコレステロールの吸収を阻害し、これらの血中濃度を低下させることが確認されています。
吸着排出系サプリの効果的な摂取方法
厚生労働省が、吸着排出系サプリメントなどのダイエット食品について、過大・紛らわしい宣伝広告等を禁止する旨の通知を出してからは、『吸着排出系サプリメント』という名前で売られている商品は少なくなりましたが、有効とされる成分のサプリメントを摂取する上で効果的な摂取方法は、継続して摂取することです。即効性はないと思ってください。
また、サプリメントは、健康食品として位置づけられています。医薬品のように、成分や効能に細かな規定などがあるわけではありません。あまり効果に期待しすぎないようにしましょう。