種類の異なる運動による相乗効果に期待 サーキットトレーニングは緩いトレーニングではない

サーキットトレーニングと聞くと運動が苦手な人や高齢者向けのゆるいトレーニングというイメージがあるかもしれませんが、数種類の筋力トレーニングや有酸素運動などの運動を交互に繰り返すサーキットトレーニングは非常に優れたトレーニングプロクラムです。

プロのアスリートもメニューに取り入れているトレーニングメニューなのです。

サーキットトレーニングとは?

サーキットトレーニングは『女性だけの30分フィットネス』でお馴染みのカーブスのイメージが強いため、高齢者向けのゆるいトレーニングと思われがちですが、負荷の大きさや回数なども自分で設定することができるため、運動が苦手な人でも無理なく始められるというのであって、決してゆるいトレーニングというわけではありません。

サーキットトレーニングは筋力トレーニング、有酸素運動などの数種類(通常5~10種類程度)の運動を組み合わせ、1セットのメニューを作成します。この1セットが終わるまでは休憩することなく連続して運動を続けます。休憩なく続けることで筋力がアップして高い状態で心拍数がキープされるため実際に走っていなくても有酸素運動と同様に脂肪を燃やす効果も期待できます。

組み合わせる種目によって、筋力、持久力、瞬発力、柔軟性、フィジカルなどを同時に鍛えられる効果的なトレーニング方法です。

スポーツにおける競技力アップはもちろん、減量や体脂肪を減らすなどダイエット目的の方にもおすすめのトレーニングメニューです。

おすすめする理由・期待できる効果

自分の目的に合わせてメニューを作成することができるサーキットトレーニングですが、最大のおすすめのポイントは、筋力トレーニング、有酸素運動など、種類の異なるトレーニングを組み合わせることにより生まれる相乗効果です。

【筋肉アップ・筋肉の持久力向上】
サーキットトレーニングでは、おもに自重を中心とした種目が中心になります。そのため、スポーツジムにあるマシンを用いた筋力トレーニングと比較すると大きな筋肥大は期待できないかもしれません。しかしトレーニング中は筋肉を絶え間なく使用するため、筋肉の持久力を鍛えるのに適しているといえます。

【筋力アップ・脂肪燃焼・持久力の向上】
筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせることで筋力アップしながら脂肪を燃焼することができます。継続してトレーニングを続け、筋肉がついて基礎代謝が上がれば多くのエネルギーを必要とするため、より効果的に脂肪を燃焼することができます。また、有酸素運動を取り入れることで当然持久力も高まります。

【筋力アップ・瞬発力】
強い負荷、筋肉を一気に動員する素早い動きのトレーニングに取り入れることで、『速筋』と呼ばれる筋肉を集中して鍛えれば筋力アップに加え、瞬発力の向上につながります。

トレーニング時の注意点

サーキットトレーニングは限られたスペースで行うことができマシンがなくてもトレーニングが可能です。

しかし、腕立て、腹筋、スクワットなどのトレーニングは正しく行わなければ効果は半減以下です。筋肉をつけたい、痩せたいと自らトレーニングしていても大半の方が無意識のうちにキツいのを避けてラクなフォームでトレーニングをしています。

筋トレは筋肉を破壊するのですからキツいのは当然です。キツくない筋トレはたるんだ体の引き締めにはなりますが筋肉量はほとんど増えていません。

せっかくトレーニングをするのですから、十分に効果を得られるよう正しい姿勢、フォームを心がけましょう。