いま巷で密かなブームの『いきなり!ステーキダイエット』ですが、高コレステロールで太りやすいイメージのある肉を食べても本当に痩せるのといった声を多く聞きます。
本当にいきなり!ステーキダイエットはダイエットとして痩せる効果が期待できるのでしょうか?
いきなり!ステーキとは?
いきなり!ステーキは、ペッパーフードサービスが運営する、ステーキ専門の飲食店チェーンです。
主に低価格であると標榜するステーキを提供している。坂本孝氏が経営する俺のフレンチの「立ち食い業態」に関心を持ち、立ち食いスタイルを特徴としていたが、2015年以降は一部店舗に事前予約可能な椅子席も導入しているほか、居抜き出店の店舗を中心に全席椅子席の店舗も展開している。
平日ランチタイムを除いて、客が好みの肉の量を指定して店員がその場で切り分け、これを焼き上げて提供する「オーダーカット」方式を採用している。1g単位で価格が設定されており、ヒレステーキは200g以上、他のステーキは300g以上で注文します。
いきなり!ステーキダイエットとは?
いきなり!ステーキでは肉マイレージという会員サービスを実施しています。同店がテレビなどで紹介される際に肉マイレージのランキング上位会員が紹介され注目が集まりました。
勝手なイメージでランキング上位会員は太っている人が多いと思われがちでしたが、ランキング上位者の多くは筋肉バキバキの体を鍛えた人が多かったのです。
なぜ、肉をたくさん食べているのに太っていないのということから注目を集めたのが「いきなり!ステーキダイエット」です。
いきなり!ステーキダイエットとは、食事の置き換えまたは、食事の回数を減らし全てをステーキにするなど、細かな規定はありませんが、主食をステーキにするというダイエットです。肉は脂肪分の少ない赤身肉(リブロースステーキ・ヒレステーキなど)を選び糖質が高いライスは食べません。
簡単に言ってしまえば、いきなり!ステーキダイエットは言葉が独り歩きしただけで、糖質制限ダイエットの一つです。
【肉類に含まれる糖質量】
肉の種類 | 分量 | 糖質量 |
牛肩ロース(脂身つき) | 1個(150g) | 5.6g |
牛バラ(カルビ) | 薄切り1枚(25g) | 0g |
豚ロース(脂身つき) | 薄切り1枚(25g) | 0.1g |
豚もも(脂身つき) | 1枚(90g) | 0.2g |
鶏もも肉(皮つき) | 1枚(250g) | 0g |
鶏むね肉(皮つき) | 1枚(250g) | 0.2g |
出典 『ラーメン大好きの医者が教える 糖質制限の外食ガイド』(マキノ出版)P.182〜183
上記の表を見ると肉に含まれる糖質の量がいかに少ないかということがわかります。勘違いをされている人が多いですが、肉は基本的にダイエット食品と考えてもらってもかまいせん。
とんかつ、唐揚げのように衣をつけて油で揚げるといった調理法であったり、ソース、タレといった味付けであったり、肉料理は比較的濃い味のため食欲が増進されゴハンが進むなどの外的要因が太る原因の大きな割合を占めています。
いきなりステーキダイエットの問題点
いきなりステーキ!ダイエットは継続していく上でいくつかの問題点があります。
当然のことですが、身近に店舗がなければ継続が困難です。また、低価格であると標榜するステーキを提供しているといっても食事は毎日のことなので飲食店での外食は費用が高額となってしまいます。
【リブロースステーキ】
300g定量カット×6.9円=2,070円(税抜き)
【トップリブステーキ】
200g定量カット×7.3円=1,460円(税抜き)
【ミドルリブステーキ】
200g定量カット×6.6円=1,320円(税抜き)
【ヒレステーキ】
200g定量カット×9円=1,800円(税抜き)
【CABアンガス牛サーロインステーキ】
200g定量カット×7.5円=1,500円(税抜き)
1週間に1回~2回程度であればいいかもしれませんが、毎日となると一番低価格の肉であってもパーソナルトレーニングジムの月謝以上の高額となってしまいます。これでは一般市民向けのダイエットとはいえません。
ネット上では、いきなりステーキ!ダイエットはセレブダイエットだと揶揄する声も聞かれるほどです。
問題点を解決
先ほどもいいましたが、いきなり!ステーキダイエットは言葉が独り歩きしただけで、要は糖質制限ダイエットの一つです。別にいきなり!ステーキの食事にこだわる必要はありません。
スーパーに行けばお肉は半額以下で買えます。
【西友ネットスーパー】
- 牛肉肩ロースステーキ用 339g:633円~(税抜き)
- 牛肉肩ロース切落し 291g:573円~(税抜き)
また、糖質を制限すればいいので牛肉でなければならないということもありません。鳥のササミなどにすればさらに安く購入することができ、さらにいえば肉である必要もありません。味に変化があった方が継続するにあたってもいいのではないでしょうか。