静岡県民は他の他道府県の人に比べ、非常に健康に対しての意識が高い県であるといえます。
電車ではなく車中心の静岡県民は運動不足になりがちと思われるかもしれませんが、健康に関する各調査結果を見れば健康意識の高さに比例して良好な結果が伴い、メタボ率・健康寿命・平均寿命などのデータで非常に優秀な結果が出ています。
静岡県は公営・民間問わず全国的に見てもスポーツ関連の施設がとても充実しており、多くの人が日頃から日常的に運動に取り組んでいます。中でも静岡県の西部に位置する浜松市は大小多くのスポーツジムが数多く出店しており、全国的にも有数のスポーツジム激戦区(※1)といわれています。
※1=人口1万人に対しての民間のスポーツジム件数
自身の健康に対する意識調査
静岡県民の健康に対する意識も高く、当サイトが企画して大手アンケートサイトが実施した「静岡県民の健康に対する意識調査」の結果によると、静岡県民の約21%が「自分は健康である」と感じており、38%の「まあまあ健康である」という回答を合わせると、約半数の方が健康だと感じています。
- 自分は健康である:21%
- まあまあ健康である:38%
- あまり健康とは言えな:19%
- 健康ではない。治療・療養中:14%
- 回答したくない:8%
(対象者:20歳~60歳の男女)
体系・体格に関する意識調査の結果
2008年4月より健康保険法の改正によって、保険加入者の40歳~74歳の全員を対象として全国で導入された保健制度「特定健診」「特定保健指導」の実施により、健康に対する意識がより一層高まりました。
通称「メタボ検診」と呼ばれているこの制度は、腹囲の測定及びBMIの算出を行い、基準値(腹囲:男性85cm、女性90cm / BMI:25)以上の人はさらに血糖、脂質(中性脂肪及びHDLコレステロール)、血圧、喫煙習慣の有無から危険度によりクラス分され、クラスに合った保健指導(積極的支援/動機付け支援)を受けることになります。
厚生労働省が毎年度行っている特定健康診査・特定保健指導の実施結果を元に、静岡県民の「メタボ該当者」「メタボ予備軍」の数を調査してみると、静岡県民のメタボ該当者は全体の12.819%であり、都道府県別の順位は47位(下位のほうか優秀)、メタボ予備軍は10.856%で、44位という極めて優秀な結果が出ています。
「メタボ検診」の実施により、体系・体格に対しての意識も高まり、『あなたは太っていると思いますか?それともやせていると思いますか?』という質問に対して、体格指数(BMI)から判定すれば実際は「痩せている」と判定される体形である男性のおよそ12%、女性のおよそ31%が、「太っている」「少し太っている」「ふつう」と思っています。
18.5未満「やせ」、18.5以上25未満「普通」、25以上「肥満」
以前より、特に若い世代の20歳から30歳代の女性は健康というより美意識から、健康という観点から考えれば必要のないダイエットが問題となっていましたが、2008年以降この数字は増加傾向にあります。
健康に対する意識の高まりは結構なですが、極端なダイエットにより偏った食生活を送ることは、骨粗鬆症など多くの健康問題のリスクになります。
平均寿命と健康寿命の差
静岡県民の平均寿命は男性が80.03歳、女性は86.21歳で男女ともに全国トップクラスという結果が出ました。
一方で、平均寿命が延びたことで注目される「健康寿命」は、過去3回(平成22年、平成25年、平成28年)の平均値で、男性が72.15歳、女性は75.43歳で男女ともに全国2位でした。
単純に平均寿命・健康寿命が全国トップクラスということを喜ぶのではなく、ここで注目しなければならないのが、平均寿命と健康寿命に差があることです。
2018年の発表資料によれば、全国の男性の平均寿命が80.21歳であるのに対して、健康寿命は71.19歳と9年以上の開きがあります。 女性はさらに差が大きく、平均寿命は86.61歳で、健康寿命は74.21歳。 実に12年以上の開きがあります。
いくら長生きしても入退院を繰り返していたり、寝たきりにってしまい、健康的な生活を送ることができなければ何の意味もありません。
行政が行っているアンケートではありませんが、健康寿命以上の年齢で健康な生活を送っている人の約70%以上が日常的に何らかの運動をしているという結果があります。
現役で仕事をバリバリとこなしているときは大きな問題はありませんが、60歳~65歳で会社を定年退職して、その後、日常的に運動をしている人とそうでない人では健康寿命に大きな差が生じます。
老後の生活を健康的に送るために、日常的に体を動かすということは非常に重要であると言えます。
- 65歳以上で日常的に運動をしている人:66%
(この内、70%以上の人が平均健康年齢以上になっても健康的な生活を送っている) - 65歳以上で特に運動をしていない人:34%
(この内、平均健康年齢以上になっても健康的な生活を送ることができる人の割合は30%以下)