静岡県民の好きなスポーツ第一位に輝いたのはサッカー

静岡県民の好きなスポーツランキングが発表されました。

実際に自分がプレイする・しないを問わず静岡県在住者に好きなスポーツを聞いたところ、他の都道府県の多くで第一位に輝いた野球を抑えて「サッカー」が選ばれました。静岡県内にはプロ野球の球団がないからと言われてしまえばそれまでかもしれませんが…。

実際に自分がプレイするスポーツ、観戦に限定した場合で順位に変動があるかと思いますが、静岡県民のサッカー人気はダントツで、第二位 野球、第三位 ラグビー 第四位 マリンスポーツ、第五位 バスケットボールと続きます。

  1. サッカー
  2. 野球
  3. ラグビー
  4. ヨガ
  5. マリンスポーツ
  6. 格闘技
  7. マラソン・ジョギング
  8. ゴルフ
  9. バスケットボール
  10. 水泳

三位のラグビーは、2019年のラグビーワールドカップ開催から間もないということもあり、参考順位と考えてください。

五位のマリンスポーツは少し以外と思われるかもしれませんが、浜松市は餃子、井伊直虎に続く次の観光に目玉として浜名湖をマリンスポーツの聖地として推していることが影響していると思われます。

静岡県民の好きなスポーツ 第一位 サッカー

静岡県民に人気のスポーツは、サッカーが第一位に輝きました。サッカー大国静岡からしたら当然の結果と思われるかもしれません。

しかし、10代~20代の若い世代にこの「サッカー大国」という言葉にはあまりピンきていないようです。

静岡県内には「清水エスパルス」「ジュビロ磐田」のプロサッカーチームがありますが、ここ最近は成績も低迷しており、一時期と比べると盛り上がりに欠けます。

高校サッカーも第98回全国高校サッカー選手権大会こそ、静岡県代表の「静岡学園」が見事に優勝を果たし、多くの静岡県民が歓喜に湧きましたが、静岡県勢の優勝は実に1995年の24年ぶりであり、しばらく優勝からは遠ざかっていました。

高校女子サッカーは藤枝順心が頑張って全国的にも強豪校と呼ばれ優勝の常連となっていますが、一時期の盛り上がりを取り戻すには至りません。

このため、今の若い世代は静岡県が「サッカー大国」と呼ばれていることにピンときていません。しかし、サッカー大国静岡を知らない世代のお父さん・お母さん達の中にはサッカーに夢中になった人も少なくないはずです。

全盛期のサッカー大国静岡

いまの若い世代には信じられないかもしれませんが、一昔前、全盛期の静岡県のサッカー人気は凄いものでした。人気だけではなく、サッカー大国と呼ぶに相応しい成績も伴い、多くの県民がサッカーに夢中になっていました。

【Jリーグ】

1993年に10クラブで開始し大ブームを巻き起こした日本プロサッカーリーグ『Jリーグ』には、清水FCエスパルス(現:清水エスパルス)が発足当初から加盟しており、キングカズ・ラモスといったスター選手が集まるヴェルディ川崎(現:東京ヴェルディ)と常に優勝争いを演じていました。

(ヴェルディ川崎の主要選手の多くも静岡県出身です)

1994年よりJリーグに加盟した『ジュビロ磐田』は、個性的なキャラと実力を兼ね備えた『中山雅史』(ゴン中山)人気により静岡県のサッカー人気を高めました。

【高校サッカー】

高校サッカーでは、1960年頃~1990年頃にかけ、静岡県勢は全国優勝の常連となり、全国で優勝するより、静岡県予選を勝ち抜く方が難しいとまで言われていました。

藤枝東、清水商業・清水東・静岡学園・東海第一と聞いて懐かしいと思われる人も多いのではないでしょうか。

現在は、第98回全国高校サッカー選手権大会こそ、静岡県代表の「静岡学園」が優勝を果たしましたが、近年の静岡県勢の戦績は低迷しています。しかし、決して静岡のサッカーが弱くなったのではなく、東北地方にある某私立高校のように全国からサッカーの上手な選手を集める高校が増えたことにあります。

サッカー漫画 キャプテン翼の大ブーム

日本国内、海外問わず後にプロサッカー選手となる多くの選手達に影響を与えた、高橋陽一氏によるサッカー漫画『キャプテン翼』は、「ボールは友達」が信条の主人公・大空翼をはじめ、ひた向きにサッカーに打ち込む少年達の姿を描き、空前のサッカーブームを巻き起こしました。

漫画の中で舞台となる南葛市は架空の地名ですが、設定上は静岡県の静岡市や富士市がモデルになっています。

このことも静岡県民のサッカー人気を高める大きな要因の一つであると言えます。

まとめ・総括

一時期のサッカー人気と比べれば、静岡県民のサッカー人気は少し落ち着いたように思えます。しかし、静岡県民のサッカー人気は根強いものがあります。

2019年はジュビロ磐田がJ2に落ちてしまいファンならずとも多くの静岡県民が落胆しました。

しかし、2020年は、静岡学園が第98回全国高校サッカー選手権大会で、静岡県勢として実に24年ぶりの優勝を果たし、高校女子サッカーは藤枝順心が2017年度大会以来4度目の優勝を果たし、静岡県勢のアベック優勝に静岡県民が湧きました。

このアベック優勝をきっかけに一時期のサッカーブームが再燃することを願う静岡県民は少ない無いはずです。皆さんも静岡のサッカー人気を盛らげるためにも、是非スタジアムに足を運んでみてください。